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冷凍食品の撮影で「完全解凍」はNG。美しい形を保つプロのコツ

  • 執筆者の写真: Green Light
    Green Light
  • 2024年7月17日
  • 読了時間: 2分

更新日:10月30日

フード撮影の現場で、意外と見落とされがちなのが「冷凍食品の解凍具合」です。一見、完全に解凍してから撮影した方が自然に見えると思われがちですが、実は**“完全解凍”は撮影には不向き**なケースが多くあります。


◆ なぜ完全解凍してはいけないのか

冷凍された食材を完全に解凍すると、水分が流れ出しやすくなり、その結果——

  • 形が崩れてしまう

  • カットがきれいに入らない

  • 表面がベタつき、照りや立体感が失われる

といったトラブルが起こります。とくに「冷凍スイーツ」や「肉・魚の断面撮影」では、ほんの数分の解凍時間の差が“仕上がりの美しさ”を大きく左右します。


◆ 理想的な解凍のタイミング

撮影用にベストな状態は、中心部がまだわずかに凍っている「半解凍」状態。この状態だと、

  • 包丁を入れたときに形が崩れにくい

  • 切り口がシャープに保たれる

  • 表面のツヤや質感が自然光で美しく映る

といったメリットがあります。半解凍の状態で一度カットし、撮影直前に常温で少しだけなじませると、見た目にも自然な仕上がりになります。


◆ 撮影中に気をつけたいポイント

  • 解凍後すぐに撮影できるよう、ライティングや構図を先に準備しておく

  • 冷凍庫→冷蔵庫でのゆるやかな温度移行を意識する

  • 表面の水分はペーパーでやさしくオフし、質感をコントロールする

このひと手間で、商品写真の「清潔感」「信頼感」がぐっと上がります。


◆ 写真は“商品の言語”になる

冷凍食品は特に、**“どんな状態でも美味しそうに見せる”**ことが撮影者の腕の見せどころ。完全解凍せず、素材の持つ形やツヤを守ることが、結果的に「売れる写真」をつくる第一歩になります。


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